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多摩川全流80km御岳ー羽田

2016年9月27日
リバーSUPが日本で産声をあげたばかりのある日、御岳で、、
「この川って東京湾まで流れてるんだよね?」
「何キロくらいかな?」
「わかんない」
「みんなで下ってみない?」
満場一致で「いいねー!」
と約1〜2分の会話から始まった多摩川80kmチャレンジ。
その時のメンバーは、CABBOライダーの高畑ヤクと藤村育三、オリンピアンの安藤太郎、日本を代表するパドラーの吉田拓と佐藤俊平、僕たちの師匠加藤氏いつもの御岳メンバー。
普通だったら笑い話で終わったり、「危ないんじゃない?」とかつまんないこという人がグループに一人はいるものだがそこはぶっ飛んだ人の集まり、速攻決定し3週間後にはみんなで下っていた。
なんと最初の80kmは5年前の2011年10月16日でした。
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朝日とともに出発
海と山をつなぐ川、その川の一生をSUPで体験する。
CABBOファミリーのライフワークとなった80kmはこんな感じのノリで生まれた。ようは「子供がそのまま大人になっちゃった系」な人達が仲間を増やしながら本気で遊んでるだけなんだけど、、
でも自然の中で本気で遊ぶって結構シビアなこと、まさにPrepare for the worstなマインドでありとあらゆることを想定し、すべてのチョイスに責任を持たなければいけない
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朝日の中漕ぎ出す
CABBOはこの80km企画を大切にしてます。SUPは目的ではなく手段、自然と対話するツール。漕げるものはみんな漕いでみるし、面白そうな乗り物は何でもトライしてみる!的なノリ。
「SUPをやる」んじゃなくて「SUPでやる」。「を」やってる人たちと「で」やってる人達、似てるようで結構デカい違いです。自然との接し方とか見てるとすぐにわかります。

 

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9月27日の80kmメンバー。
今回は、7人の挑戦者と高畑Yacu、藤村育三、浅古氏の3人のナビゲーター、合計10人!
ちなみにYacuと藤村は今回で7回目の80km。
「80km挑戦してみたい人手を挙げて!」
「はーい!」
高畑が主宰するリバーベースHALAUの2015忘年会で挙手した有言実行な人達が今回の挑戦者。
もちろんやりたいからってすぐにトライできる類のものではないです。流水の中でのセルフレスキュー、ラインの読み方、ボードコントロール、パドルスキル、それらを冬の間から頑張って練習してきたメンバーには本当にリスペクト。皆さん本当によく頑張りました!
今回のメンバー10人はすごい調和がとれていて誰が欠けても同じ空気感は出せなかったと思うほどいいハーモニーでした。

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今回の装備、
Ikuzo:前半はパドルパンツ+長袖タッパー
後半は海パンに半袖スーパーラッシュガード
Yacu: 前半ロングジョン、中盤、海パン+ラッシュガード、後半海パン+スーパーラッシュガード
前半は落水前提、誰かをレスキューする可能性を考えてのプロテクション機能を優先し、後半は長時間のパドルに快適な組み合わせにした。
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80km名物「堰越え」、堰や危ない場所は避けて上陸して回避します。漕いだり歩いたり、ボードを担いだりして川の一生を旅します。

 

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途中伴走車と合流し、装備の交換、飲み物と栄養の補給をします。
補給ポイント以外でも、ネットで僕たちの位置をリアルタイムで把握できるので、川原まで応援しに来てくれる人もちらほらいてものすごく嬉しいです。
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ゴール前20km地点、日はどっぷり沈み街の中より濃い闇に川は包まれます。一列に並んでドラフティングトレイン、前の人とパドルのタイミングを完全に合わせてみんなが一つになりました。それぞれ乗ってるボードは違いますが皆で大きな一つのボードを漕いでいるような一体感は最高です。

 

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ゴール近くに行くとこんな感じです。
暗い川の中によく見ると人影が、、、笑。これをたまたまマンションのベランダから見たらびっくりするでしょうね。
「パパ!!川の上に人が立ってるよ!」
「あ〜それは御岳の人たちが羽田目指してるんだよ」
って答える父親がいたりして。いないか。
今回はCABBOを実際に工場で作ってくれている職人の和泉も参加!作り手も一緒に漕いでいろんなことをシェアできるのはすごく嬉しいこと。彼はCABBO立ち上げからのメンバー、いつも製品を精魂込めて作ってくれるクラフツマンと一緒に80km漕げた意義はブランドとしても大きな資産です。
ちなみに彼はこのPVにも乗ってます。見る機会が滅多にないウェットスーツのできる過程が丁寧に紹介されてます。ウォータースポーツをやってる人には興味ある映像では?
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ゴール!派手なセレモニーも目印もなくひたすら地味なゴールですが80km漕ぎ切ったメンバーには心に焼きつく瞬間。
日の出とともにスタートし13時間30分後にゴール。
今回は増水で流速も早く、天気が良くて、潮のタイミングもばっちり合い、ありえない追い風も吹き、、と異様に条件が良かった。のんびりと漕いでいたのにもかかわらず歴代最速のゴール。(正直そんなに疲れなかったかも笑)
伴走車チームの高畑クミちゃん、あきほちゃん、キムキム本当にありがとうございました!おかげさまで超快適に1日を過ごせました。特にクミちゃんは記念すべき第一回目からずっとエスコーティングクルーをやってくれてるのでもうエキスパート!すべてがナイスタイミングでサポートしてくれてます。感謝!
まとめ
今回参加してくれた村中氏がメールしてくれた言葉がすごい本質をズバッとついてた。まさにその通り!
「究極のワンウエイ」
帰り道も気にせず自転車でどんどんペダルを漕ぎ続ける。子供の頃の究極の夢の旅。今回はまさにそれ!ただただ流れに乗って前に進めば良い。このシンプルさがとても心地よかった。

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