Rider and Race director : Yacu
wearing : Paddle pants and Super Rush-guard
2015年御岳カップ大会レポート
@御岳渓谷 2015/11/14 & 15
サーフィンに例えると、ショート、ロング、SUP、ウィンドが混在し仲良く一緒に波乗りをしているポイント、それが多摩川上流にある御岳。
ありえない!?いやいや事実です。
カヌー、ラフティング、カナディアン、ワイルド艇、、、多種多様な艇が同じフィールドをシェアしながら共存し、多くのパドラーがこの地からオリンピックなど世界の舞台にも羽ばたいていった。この日本が誇る関東のリバースポーツのメッカは懐が深く、新参者であるSUPも暖かく迎え入れ、今ではリバーSUPも日常の風景となった。
ラフティングがメインだった「御岳カップ」にも2012年からSUP部門が開設され日本中からリバーマン達が集まるようになった。種目は大きく分けてタイムを競うスプリントと複数名が同時スタートするSUPクロスの2つに分かれる。川の流れの緩急差を利用してターン、ライン(川の中で一番早く流れている場所)をうまく読みながらボードコントロールし他の選手と攻めぎ合う、テクニック/体力/川を読む能力/駆け引きが総合的に必要とされるエキサイティングな競技。
特にリバーSUPクロスはターンの度に番狂わせなドラマが起こり順位が目紛しく変わるため最初から最後まで目が離せないレース展開!しかもそれがスタートからゴールまで川岸にいる観客の目の前で行われるので最高に盛り上がり、エンターテイメント的要素も満載だ。今海外でリバーレースが爆発的に増えているのも頷ける。御岳カップでは予選をスプリント形式にし、上位8人が準決勝/決勝のSUPクロスに進み、1ヒート4人で上位二人が勝ち上がる形式を採用している。海とは違う独自のリスクマネージメント能力を要するリバーレースでは、エントリー資格には必ず「流水でのセルフレスキューができる者」という項目があるため競技人口の増加は緩やかだが確実に毎年参加者が増えている。
このレースを主催しているリバーべースHALAUでもリバーレースに出るためのセルフレスキューを含めたレッスンも行っているので興味ある方は是非トライしてみては?海とは違う川独自の魅力にどっぷり浸かり、海の目の前に住んでいるのに毎週末川へ通うようになったパドラーもいるほど「ハマる系」。今年はリバーに是非トライ!
photo by 石丸順彦
レース戦績
男子
一位 高畑将之(Team CABBO)
二位 深見翔
三位 藤村育三(Team CABBO)
女子
一位 中島茜
二位 谷むむ
三位 森孝恵