photo by Ome Canoe Association official
毎年恒例多摩川上流で行われる青梅市カヌー協会主催「第18回青梅カヌーマラソン」が2月28日に開催された。
「あっ川の上に人が立ってる!」とちょっと前だったら子供に驚かれたSUPも多摩川上流ではカヌーやラフティングに混じってだいぶ日常に溶け込んだ近年。カヌーマラソンにもSUP部門が開設され今年で3年目。川のレースは「流水にてセルフレスキュー出来る者」という参加条件があるためオーシャンパドラーにとってはちょっとだけ敷居が高かったが、CABBOのライダーYacuがHALAUを通じてリバーパドラーを育ててきたので毎年このレースのSUPでの参加者も増えている。
wear: CABBO Long Johns and Super Rashguard
毎年優勝しているYacuは今年なんとインフルエンザにかかり欠席、代わりに同じくCABBOチームメイトである藤村が出場し見事優勝を飾る。この日は冬の割に暖かい日だったのでサーフパンツとスーパーラッシュガードでもよかったのだが、万が一の浅瀬での転倒の可能性を考えてプロテクター付きのCABBOロングジョンと、体幹部を向かい風から守るようにスーパーラッシュガードという装備。
選手から愛好家、ジュニアからシニアまで幅広い層が、スラロームカヌー、フリースタイル、ラフト艇、SUP、、いろんな艇で同じフィールドをシェアして楽しんでいるのもこのレースの魅力。
「リバーレースは、パドル力とテクニックだけではなく、川を読む能力とタクティクスが総合的に必要とされる。どんなに力いっぱい漕いでも自然の流れ(川の流れ)を利用した方が断然速く、いかに効率よく川の流れを利用して自分のラインを組み立てられるか?という冷静な判断力がタイムアップの秘訣でありそこがリバーレースの魅力」とYacuは語る。今回はそんな彼から川の魅力を教わったHALAUのパドラー4人が初めてのレース参戦、初めてのレースなのに皆好成績をマークした。何よりゴールした後の彼らの笑顔からレースを心底楽しんだ様子が伺えて印象的だった。
メンタル、フィジカル、自然を読む力、戦術、全てが総合的に必要とされ観客との距離も近いことからエンターテイメント性も高いリバーレース。これから日本でもどんどん増えていくだろう。