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日本一長いリバーレースを開催するために、世界一長いリバーレース550kmを漕ぐ理由とは?

story by Ikuzo Fujimura( CABBO brand manager/art director)

 

ことの始まりは、、、

僕たちCABBOファミリーがライフワークとして毎年行なっている多摩川全流80km川下り。仲間たち同士、自然と人、山/海/川、全てが繋がるパドルトリップ。2011年10月に初めてから何回下ったことだろう。

そんな今日この頃ふと思いついた。「これをレースにしたら面白いかも」。

 

最終目標は「東京マラソン」の多摩川バージョン!たくさんの人がいろんな艇で一斉に山から海を目指して多摩川を下る。川岸にはたくさんの人がピクニックをしながら応援している、そんなイメージがビジョンとして頭に描かれた。人々の注目が集まることで川というフィールド/資源が大切にされる。そんな大義名分ももちろんあるが、何よりも一番大切なことは「それって楽しい!」。

 

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雑誌「ターザン」にも取材された2015年の80kmダウンリバー

 

第一フェーズ始動!

もちろん、いきなりこの長い区間をレースにするのは無理。そこで最終目標である「東京マラソンの多摩川バージョン」に向かってこのプロジェクトを3つのフェーズに分けた。

第1フェーズは「強者たちの祭典」

とりあえずやってみる!プレ大会的な位置付けで正確には「完全自己責任で愛好家たちが集まってタイム計測をする会」という位置付け。色んなジャンルから強者達を招待しこの80kmをレースペースで伴走車なしで漕いでもらう。一般から参加者を募る前にこのフェーズにて問題点や課題点をクリアーにしていく準備段階。

 

第2フェーズ一般からの参加が可能な「リバーマン達のウルトラ級レース」

セイフティー上、必要な箇所にチェックポイントを設けるなどの体制を整え一般からの参加が可能なレースにする。それでも参加資格のハードルは高く設けることになるが。

 

第3フェーズ「みんなが楽しめるイベント!」

カヌー、ダッキー、SUP、色々な乗り物でプロからファミリーまでが楽しめるイベントにしたい。下流10kmコースのみ〜80kmフルコースまで幅広くカテゴリーを作る。ぜひみんなでこれを作って行きましょう!

 

とりあえずは第一フェーズ始動!今年の10月12日に(実験的とはいえ)第一回目のCABBO ULTRA T80を開催する。

 

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約500艇がミズーリ川550kmを下るレースのスタート地点

 

日本一長いリバーSUPレース、どうやって運営するのか?

 

わかりません笑。

参考にするレースを探したのですが見当たらず、世界へ目を向けて英語でググりました。

「Longest  River  Race  SUP  Paddle」みたいな感じで。

そこで見つけたのがこのMR340。ミズーリリバー340マイルの略で、正式名称がMissouri American Water MR340。「世界一長いノンストップリバーレース!ミズーリ州をパドルして横断しようぜ!」っていう見出しがウェブサイトのトップを飾っています。

 

「火曜の朝7時スタート!制限時間は88時間。ゴールは金曜の真夜中までにしてください」って、、これはワイルド&クレイジーだ、、、。楽しすぎる。このレースはCABBO ULTRA T80が参考にする教科書になるかも!

 

読んでいくと「このレースでミズーリ川に注目を集めることで川という資源を守っていきたい」という主催者の思いやインタビューがある。これはまさに御岳組の理念と同じではないか!

 

これだ!ここでノウハウを学ぼう!とりあえず出るしかない。もうそこでエントリーしちゃいました笑。ウェブで参加申し込み、エントリー料は、、、200ドル。安い!速攻カードで支払いエントリー完了!したのが5月の上旬。

 

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今年は470艇中、SUPの参加はなんと18人。

 

 

それからあっという間に6月下旬、コロラドGopro Mountain Gamesから帰ってきてさて準備開始しよう!と思ったらもうあと2週間後にレースです。

 

このMR340に出場する目的は「リサーチ」!

一体誰がどのようにこんな大規模なレースを運営してるのか??

500艇ものエントリー、参加人数700人以上、カヤック、アウトリガー、ドラゴンボートなど数多くのカテゴリー、550km区間に無数に設けられたチェックポイント、セイフティー体制、550km、4日間の間に行方不明者とか出ないのか、、、無数にあるナゾを解くべく出場してきます。

そして今年が12年目って。こんなことを10年以上もやってるんだ!!

 

ネットで世界中の情報が知れるこの時代。まだまだこんな楽しい情報が埋もれてます。日本人として初めて参戦!出るからには完走を目指したいです、。そしてノウハウを勉強して帰ってきますのでぜひみなさん応援してください!日本のリバーSUPシーンの発展に貢献するような視察をしてきます。

 

以上、「日本一長いリバーレースを作るために、世界一長いレースを漕いでくる」理由でした。

 

みんなで作ろう日本一の川下り大会!!

 

text by Ikuzo Fujimura

photo from MR340 official website

 

ps

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